2020年04月12日
先週7日(火)夕方、安倍内閣総理大臣今か今かと複雑な思いをそれぞれが抱えながらいた緊急事態宣言が発令されました。その後10日(木)に愛知県、岐阜県が県単位で緊急非常事態宣言を発令するに至りました。それらを背景に、阿智村は、「感染阻止」を村長の名で宣言が出されました。その内容には県内外の観光客が顧客となる観光施設を営業されている皆様は、営業の自粛をお願いします。との内容が明確に明示されております。本日の全体ミーティングは、石苔亭いしだとして、どのようにこの事態を受け止め、決断したかを皆様にお伝えするためのものです。時系列で追えば、流れは以上のようになりますが、私自身は3月31日自宅に帰り夜のニュースを見た時から、休館の考えを決めようと動き出しておりました。それほどに、2月3月と進んできた状況から一変するほどの危機感と恐怖、そして、多くの皆様からいただいてきた「信用」という「旅館ののれん」をどのような形で未来へつないでゆくべきかを、深く深く考える時間を過ごさせていただきました。初めて幹部社員に相談したのは4月2日でした。その時の幹部からの言葉には「石苔亭いしだ1社だけが取り組んでも、他が営業していたら変わりないですよね。営業の方向で考えてください」といったような声をいただきました。社員の理解と協力が私にとっては大事でした。きちんと相談しながら、声を聴きながら、自分自身で深く自問自答しながら、経営者として何を大事にして、自己の責任として経営判断を出すための自分への試練だと受け止めていました。弱気になっているのか、経営者として腰が引けているのか、経営者は力強く社員を引っ張るべきなのではないか、社員は会社のために励ましてくれているのではないか、・・・などなど、何が正しいのか、すべてがわからなくなりそうでした。がそうも言ってられません。毎日のニュースに胸が痛くなるようです。あらゆるリスクを軽減するためにもスピードが大事です。経営者なら、答えが何であれ、自分の出す決断を正解に持ってゆけるだけのあきらめない姿勢と行動をするしかないのです。目先の不安よりも、より良い未来を思い描き、どのような選択をするべきか・・・私の答えは、営業の自粛でしかありえませんでした。
社員の皆様に説明をすると同時に、考えられるだけの段取りを準備し、根回しをすすめ、本日を迎えるよう金曜日に伝えてあったところ、同じタイミングで阿智村の宣伝となり、一営業所だけの問題ではなく、昼神温泉にある施設全体の問題としても動き出すこととなりました。心が決まっていただけに、取り乱すことなく受け止めることができ、社員の民様にも落ち着いて不安を与えることなく説明ができたと思っております。業者の皆様やお客様にもできるだけ誠意をもって、丁寧に素早く正しい説明ができるよう、金曜日の時点でFAXなどでお知らせをさせていただきました。つながりが太いところ等には、直接ご説明ができるように進めさせていただきました。十分とは言えませんが、至らないところは気づかせていただきた時にすぐに行動させていただきます。改めさせていただきます。この思い、この重圧、この孤独、けっして一人では埋められません。少しでも多くの方々と分かち合い、支えあって進めることを願っております。お客様からも、社員からも、業者様からも、地域の皆様からも・・・
営業を行えない間、先日から始めておりますFacebook 石苔亭いしだチャンネル 「女将のつぶやき」で、元気な様子をお伝えしてまいりたいと思います。