2021年01月11日
母の時代からご利用くださっているお客様です。当社の事を気にかけてくださり、ご家族でお越しくださいました。言葉にするには足りないような思いがわいてきて、胸が熱くなります。
石苔亭いしだとお客様の間には、こんなにも素敵な関係が築けているんです。本当に心が温かくなります。そして母やしずえさんのおかげだと、しみじみ感じる瞬間でもありました。先人の皆様が積み重ねてきたこと、うみだした石苔亭いしだの空気、あり方。私はそれにならい、その灯をともし続けられるよう継承することが使命だと気持ちを奮い立たせてきました。
先人の方々がその姿を見せてくれたから、私も迷うことなく志を持って動くことが出来てきました。まだまだ半人前な私でも、こうしてお客様が温かく懐に入れてお迎えしてくださいます。
目の前で起こることはすべて、自分自身の行いの結果であると受け止めるようにしてきました。悪いことが起きたときは、自分の行いの結果、良いことが起きたときは、周りの皆様のお陰。
コロナ禍での日々だからでしょうか。やたらと涙もろくなるというか、感情が高ぶりやすいというか・・・・走馬灯のように、今までの出来事が色鮮やかに思い出されます。
周りの方々から頂くこの暖かさ、やさしさのお陰なのでしょう。八方ふさがりだった頃、苦しかった頃の事を、懐かしむように思える今の自分はその時は想像もつかなかった。すべての事が今の状況を生むために必要な道だったのだと感じる。今までの経験が無ければ、今の子の気持ちも、周りとの関係も出来上がっていなかっただろうと感じる。そうして、自分の周りに学ぶべき人たちがいて下さったことに、気づかされ、自分は幸運だったと感じることが出来る。
今日はまたしみじみと、母(女将)、しずえさん(女将代理)のされてきたことが、私にとってどれだけ大きな礎となっているかという事に感動しました。それほどに、お客様から頂くお言葉が、あたたかく、励みになり、自分にはもったいない。自分がしてきたことは、まだまだで、先輩の恩恵にあずかっているだけであることを素直に認め感謝する気持ちにさせていただきました。
しずえさんがなさってきたこと、多くの方から「愛される宿づくり」私も、そんな日々の実践をいつも目指して、社員のみんなが同じような心を育んでくっるようかかわってまいります。