2022年06月07日
長田板長が「はじめのあいさつ」で先日お客様と交わした素敵なエピソードの紹介をしてくださいました。先日一人旅でご来館くださったお客様との出会いのお話でした。
15年ほど前にご夫婦でご利用になったお客様が、「とっても良かったからまた今度雇用ね」と約束をしていたそうです。そうして時間が過ぎてゆくうちに、コロナで騒がれる少し前に奥様が先立たれてしまったお客様だったそうです。奥様との約束を思い出し、先日お1人でご来館くださいました。その話を聞いたスタッフが共有したところ、影膳を用意させていただく事になり、それもまた涙しながら喜んでくださった・・・そんなお話を紹介してくださいました。スタッフもお客様の心に触れ、思わずもらい泣きをしてしまいました。
そしたら、別の方から先日もお誕生日を迎えられた方が・・・・と、同じように感激してくださったお客様のお話をしてくれました。
今日の様に会社での様子を共有していただけるようになったことは、私にって今まで願って、積み上げてきたことが、確実にスタッフに浸透してきてくれているんだな~。と実感できる大きな喜びです。ここまで来るのに、随分時間がかかったように感じます。でも、意味の無い事を頑張って生きていたわけではなかった、こうして感じられる今日は、私にとって、石苔亭いしだにとって、本当に幸せな事です。
この実現の鍵は、もちろん諦めない「思い」にありますが、その為に必要だったことは退職して行く社員が少なく、共に過ごす時間を積み重ねてくれる事にあります。一部の方には首を傾げられるかもしれませんが、私の考えの1つに「社長が大事に育ててきた会社の理念、思いの中で共に育ち、その思考が備わった社員がいてくれれば、社長がいなくても、会社は生き続けることが出来る」だから、私にとってどうしても外せない大切な事は、社員であり、社員の人間的成長への興味がとても強くなるのです。
全体ミーティングも私にとっては教育の一環です。やり方がどうかは正直自信がありません。でも、毎回内容を自分なりに検証しながら、より良く影響を与えられるような内容にするためにと考え、続けてきています。今では、写真の様に社員のそれぞれが、自分の言葉でお客様の事を考え、モノを語れるような場面も増えてきました。会社は、社長が作り上げるのではなく、社員一人一人が自分の事として作り上げてゆく事の出きるもう一つの自分の(家庭)(家族)(クラス)だとイメージしてほしいのです。一人一人が主人公であり、それぞれの物語として人生を作り上げていってほしいです。
そんな中、今月は退職するスタッフの挨拶が行われました。高校を卒業されて新入社員で入社された中島さんです。今では20歳になり成人式を終わらせ、きっと沢山の経験をしてこられたと思います。多くのお客様に育てていただきました。私も、会社も未熟なところもあっただろうと思います。残念な気持ちはぬぐえませんが、多感な時期、良くここまで頑張って努めてきました。また違う職業を経験し、多くのいろんな考えを持つ大人の中でもまれ、もっともっと素敵な女性になってゆく事だと思います。ず~と、元気でいてね。