2022年11月06日
衝撃の光景だと感じました。
覚悟していたはずの景色のはずでしたが、現実を目の当たりにすると「覚悟」とはとんでもなかった・・・と気づかされた気分です。
懐かしさが蘇るような思いと、寂しさがくすぶるような、そして自分の成長や時間の経過を感じさせる不思議な感情。
物を壊し、すっきりさせ、美しく蘇らせる。
今回の決断には、そんな発展的な思いが強く出ていたと記憶しています。
けれど、そんなに簡単な事ではないのですね。
本当に「衝撃」でした。
昭和59年頃に建築した社員寮です。木造建て、共同トイレ、風呂無となっていました。当時はこちらの住居を利用しながら営業をしていたのですね。
私が宿に関わった約20年前も、まだこちらの寮を利用していたのを覚えています。
今ではすっかり物置になっていました。
人が住んでいないうえに木造の為、昼神温泉郷の観光地としての景観として似つかわしくないという理由と石苔亭いしだという会社の企業風土を高める目的から考えて、こちらの建物の解体を行う事を決心したところです。
川沿いの寮は最初の寮では足りなくなり、後から増築した寮です。こちらも共同トイレ、こちらには共同にはなりますがシャワーがついております。
部屋の中にあった荷物を片付ける為に中に入ってみると、当時の事が思い出されるだけでなく、まだまだ手直しをすれば十分に使えるお部屋であると感じ、寂しくなりました。
それだけではなく、ただでさえコロナ禍の観光事業は不安定でこの先の不安が消え去る事が無い中、今回の私が決断した投資行動は会社にとって「不利益となる結果にならないだろうか」と再び、自分の経営判断に問いかけ、不安が押し寄せてきたりもしました。
この不安定な時代をの安定的に乗り越える為に重要だと判断した私のテーマは、
従業員の満足度向上と人間育成のための教育的環境です。生活の乱れは心の乱れ、企業風土の向上はすなわち、社員の人間力の向上、というイメージを持ち、基盤の強い会社作り、多くの人に愛される会社作りを進める事を考えています。
石苔亭いしだでは、仕事を通じて「人徳」を養う教育の現場であり、「徳を積む」=「仕事を継続する」事は、「利他」の精神で自らの幸せを導く事である。
この計算式の成就を目指したい。こんな答えを持ちました。
毎日反省や後悔や悩みの連続です。方法もわからない中ですが、社員と一緒に幸せを実感できるために、多分私はあきらめる事は無いと思います。道を間違える事もあるかもしれません。その時は、素直に過ちを認め、頭を垂れ、皆様の教えを頂きながら再度這い上がっていく覚悟です。私が間違わなければ、きっと必要な時に必要な方々が、石苔亭いしだや私を支えてくれるはずです。だから、頑張るしかないのですね。