2017年11月24日
長野市にあるメルパルクで合同就職面接会が行われ、石苔亭いしだも参加してまいりました。およそ90社ほど希望がある中で60社しか参加することができません。とお話しされていたものでしたが、途中欠場会社様がいらしたとかで、急遽当社にお声がかかり参加できることになりました。実はこの日、飯田市でも同じように行われていました。もちろん飯田市にも参加させていただきます。私が出席できなくなってしまいましたので、別のスタッフがお迎えさせていただきました。今年は例年よりも一段と学生さんの参加が企業の数より圧倒的に少ないようです。覚悟はしていましたが・・・・
学生さん本当に緊張しています。表情が重く、内向的に映ります。ひょっとしたら、面接会に来たものの勇気が出ず、企業ブースに座ることもできないまま帰ってしまいそうな方もいるのではないかと思うほど・・・
でもそこは接客業を長く経験している私です。相手の気持ちを察しながら、心を開いていただくような空気づくりへと進めることについてはちょっとした自負があります。それに、こちらも良い人材との出会いについては会社存続のため真剣です。黙って帰るわけにはいきません。こちらから目をつけては声をかけ、ブースまでお誘い・・・以前の私でしたらその場の空気にのまれてしまうし、スーツ姿の男性も多く周りの目が怖く感じてしまい、そんな勝手な動き絶対にできませんでした。変わるものですね。昔の私では考えられない行動力です。これも仕事を通じて自分の価値の見出し方を会得してきたということでしょうね。他力本願でも不自由のなかった若い年齢の自分から、自力で未来を生み出す事を学んできたのかもしれません。仕事が私をそうさせてくれたのですね。今思うと・・・
仕事が魅力的か、条件がいいか、自分に合っているかどうか、・・・そんな事が「幸せ」を約束されるのではありません。仕事は、仕事を通じて自分の人生を表現する場となります。自分自身の人間力が養われ、学ぶ場となり、世界観が変わってゆく機会の場です。だから継続することがとっても大事なのです。人間関係の構築が「いい仕事」になるかならないかに大きく影響を出すのです。仕事を決める今の時期はきっかけでしかありません。そんな風に考えて、選択をしていほしいと思いますね。選択したらそこからが重要なのですね。たぶん・・・
メルパルクの玄関にとっても大きなパンの家がありました。驚きと感動と夢を感じます。このたった一つのパンの家にも、ちょっと想像しただけで幾通りもの物語が湧いてきます。どんな経緯でこれが作られたのだろうか?作った人はどんなことを思ったのだろうか、これを見た人は何を思うだろうか・・・・自分はどんな印象を重ねただろうか・・・
その人のその時の状況により、同じものを見てもそこから発想することは様々です。このパンの家だけでいくつもの人の人生を思い描くことができます。そう思うと、今あるこの時間にも、自分の人生にも、考え深いものとなり感謝できてしまいます。「みんな違って、みんないい」なのです。
良い人間関係を意識するとき私はこんなことを意識しています。考え方、受け止め方は幾通りもあり、考え方というのはその時の感情によって影響されるものであるということ。だから当然変わるし、1つの考え方だけで人を判断して決めつけることもしない。自分もその時の考えに支配されたり、固執しない事を意識しています。今日ここにきている学生の皆様や就職活動をされている皆様にも、このパンの家はどのように映ったでしょうね。どんな物事であったとしても、可能性と未来と人生の物語が想像できます。メルパルクの玄関が、皆様を応援してくれているように感じました。